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そのほかに

作品を描くことになる縁ときっかけは、本当に様々です。個展の際に最も関心があったことや、グループ展での主題を出発点に。あるいは、本当にただのひらめきによって。

纏(まとい) 2019-

多くの人は、その場所や、会っている人に合わせて、無意識に自分の振る舞いを変えていると思います。それは状況に合わせて服を着替えているかのようです。でも何を着ていても、振る舞いを変えていても、自分は自分。

では、何を纏っている時が本当の自分なのか。何かを纏っているのは嘘の姿でしょうか。あるいは、まるっきり何も纏わない姿であることが本当のその人自身で、本人にとっても快適でしょうか。

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朝餉、昼餉、夕餉 2020-

摂取した栄養は自分の体を作り上げますが、見聞きし、体験して取り入れたものなども、自分自身を作り上げていく要素になっていると考えています。また、「自分はどんな人物である」という「自分自身へのイメージ」も、日々繰り返すことで、それを摂取・消化し、自分を作り上げているようにも思うのです。違うイメージを摂取するようになったら、違う自分になっていくのかも知れません。

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天体

連作ではありませんが、太陽や月、惑星、地球などの天体も私の作品に幾度も登場しています。天体は規則正しく空を巡り、方角や季節の移ろいも示してくれます。夜空の美しさを楽しむとともに、太陽や月などは身近な天体として、信仰の対象や、暦を作るための基準にもなり、数多くの神話にも登場しています。文化的な意味での興味、また、私たちの体も天体も原子から構成されているという共通点にも着目し、制作に取り入れてきました。

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停滞と流れ

人生の過程において、「止まる」ではなく「停止させられる」と感じられる場面もあります。しかし、それは本当に「停止させられた」なのか。全て自分で選んでいるのではないか。あるいは、私たちは自分に関係する出来事に「反応」しているだけでしょうか。

「停止」「後退」の時はとてももどかしく感じます。しかし後から振り返ってみると、その過程の水面下で、ゆっくりと熟成していくものもあるように思うのです。その有り様を、長い時間をかけて変化する風景や岩に準えました。

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神さまが眠ったあとに 2015

この世界を動かしている神さまが眠りについたら…。そこは、どのような世界だろうか。「今の状況や条件がなくなったら、その先の世界はどうなるのだろうか」という問いは、この作品に限らず、私の制作の中ではたびたび湧き上がる問いになっています。

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ゆうれい 2017-

「そこに存在しているらしいのは分かる。ただ、その正体は、実はよく分からない」。人が他者を認識する時には、自分の観念によって、相手を断定しているだけかも知れません。一方、自分自身を、自分自身の本当の感情や願望を認識するときはどうだろうかとも思います。布を被った幽霊。それは、自分の正体を掴み得ずうろうろしている私たちの姿です。それでも、ご飯を食べ、誰かと関わり合い、幸せではいられるのです。

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猫それぞれ 2021-

猫を飼っていたことはありませんが、グループ展の画題などでも何度か描く機会がありました。人にとって身近な動物の一つである猫。家族の一員として、あるいは縁起物の招き猫として、時には、「見えないものが見える猫」が幽霊と暮らす作品も。

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鮭 2022-

北海道に住む私にとって、鮭はとても身近な魚。集団で川を遡上する様は圧巻です。鮭は生まれ育った川に戻り、命をかけて、「子孫を残す」という、自分の生涯における仕事を完遂します。誰に教わるでもなく、地図もなしに。その姿を見て、我が身を振り返ります。私は、自分の仕事を覚えているか。そしてそれを完遂できるか。

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灯明 2016-

「蝋燭の炎は場を浄化する」と聞いてから、お守りとして個展会場の入り口に設置するようにしていました。いろいろなところで背負ってきた疲れや穢れを蝋燭の炎で浄化して、その場所で穏やかに過ごせますように。あるいは、まだ先が見えぬ暗闇を歩く時の灯明としても描いています。

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作品とその世界

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